自宅の洗面脱衣室は、購入時点で以下の問題が重なっていた。
| 問題 | 状況 | リスク |
|---|---|---|
| 根太の腐食 | 床下根太の一部が腐食・軟化 | 床が抜ける可能性。踏むと沈む感触あり |
| 排水の詰まり・臭気 | 洗面化粧台の排水が遅い。下水臭あり | 排水トラップ劣化による逆流臭 |
| CF(床材)の劣化 | 端部から剥がれ・変色 | 水が床下に浸透し根太腐食を加速 |
| 洗面化粧台の老朽化 | 水栓から水漏れ・鏡の腐食 | 配管接続部の劣化による漏水リスク |
| 天井点検口がない | 給水管・排水管が天井裏を通るが点検口なし | 漏水時にアクセス不能 |
| 収納ゼロ | 床下収納なし・棚なし | 洗剤・タオルの置き場がない |
| フェーズ | 内容 | 記事 | DIY/業者 |
|---|---|---|---|
| Phase 1 | 撤去・解体(スイッチ・洗面台・床解体) | 001〜005 | DIY |
| Phase 2 | 下地工事(根太復元・床板・CF・受け台・床下収納庫) | 006〜014 | DIY |
| Phase 3 | 壁・天井(パテ・天井点検口自作) | 015〜017 | DIY |
| Phase 4 | 仕上げ・設備(クロス・洗面台・洗濯機・棚・完成) | 018〜025 | DIY |
洗面脱衣室には照明・換気扇・コンセント(洗濯機用・ドライヤー用)の配線がある。クロス・壁下地を撤去する前に、これらの位置・系統・接続方法を記録しておかないと復旧時に混乱する。
1つずつブレーカーをOFFにして、洗面脱衣室のどの機器が止まるかを確認。「洗面室」「浴室」などのラベルがあれば参考にする。ラベルが不明な場合は人に照明・換気扇のON/OFFを確認してもらいながらブレーカーを特定する。
ブレーカーをOFFにしてからスイッチプレートのビスを外す。スイッチ背面の配線(何色の線が何番端子に接続されているか)を写真+手書きメモで記録する。端子に番号シールを貼るとさらに確実。
洗面台下の止水栓(お湯・水の2本)をマイナスドライバーで時計回りに閉める。蛇口から水が出なくなることを確認。止水栓が固着している場合はCRC潤滑剤を吹いて対応。
止水栓と水栓を繋ぐフレキ管の両端ナットをモンキーレンチで緩めて外す。残水が出るのでバケツを用意。お湯・水の2本とも外す。
洗面台の排水ホースを壁(または床)の排水管から引き抜く。防臭キャップごと引き抜けばOK。残水をバケツで受ける。
鏡付き化粧台の場合、鏡裏に照明用の電源線が接続されていることが多い。ブレーカーをOFFにしてから配線を外す。コネクタ式の場合は引き抜くだけ。端末はビニールテープで絶縁。
洗面台本体上部の壁固定ビス(2〜4本)を外す。本体は壁に立てかけてある状態になるので、転倒しないよう2人で作業する。キャビネット部・鏡部が分離できる機種は分けて搬出すると軽くなる。
CF→床板(合板12mm)を撤去して根太を露出させたところ、洗濯機設置位置の真下を中心に3本の根太が腐食していた。踏むと指でへこむ程度まで軟化しており、放置していれば数年以内に床が抜けていた可能性が高い。
| 根太番号 | 状態 | 対処方針 |
|---|---|---|
| 根太①②③④ | 健全(硬さ正常) | 防腐剤塗布のみ |
| 根太⑤⑥ | 表面腐食あり(中心部は健全) | 添え木補強+防腐剤 |
| 根太⑦ | 深部まで腐食(指で押すとへこむ) | 新規根太と交換 |
| 根太⑧ | 軽度腐食(乾燥後は健全) | 防腐剤2度塗り |
腐食の原因は洗濯機防水パン(洗濯機置き台)からの慢性的な水漏れだった。防水パンのドレン(排水口)が詰まりかかっており、洗濯機の排水時に少量が床面に漏れ続けていたと推定される。CF端部の剥がれがその侵入経路になっていた。
| 腐食状態 | 推奨対処 | 根拠 |
|---|---|---|
| 表面腐食のみ(中心部は硬い) | 添え木補強 | 中心部の強度が残っているため、同寸法の健全材を添えてビス接合すれば断面積が倍になり十分な強度が得られる |
| 深部まで腐食(指でへこむ) | 全交換 | 強度が期待できない。既存根太を撤去して新材と交換する |
腐食した根太の表面をワイヤーブラシでこすり、腐食した繊維を除去する。その後キシラデコールを刷毛で2度塗り(1度目塗布→乾燥4時間→2度目)。
腐食根太と同じ断面寸法(45×45mm)の杉角材を根太の全長に合わせてカット。組み付け前に全面にキシラデコールを塗布・乾燥させる(組んでから塗れない面があるため)。
添え木を既存根太の側面に密着させ、構造用コーススレッド 90mmを300mm間隔で打ち込む。ビスは既存根太を貫通させて土台まで届かせると最も強固。
床板(合板)の継ぎ目は必ず根太の上に来るよう割付けする。継ぎ目が根太と根太の間(空中)に来ると、踏んだときにたわんで段差・きしみの原因になる。
根太の中心線を床板の上面(表面)に墨線で引く。根太の正確な位置を把握するため、根太端から位置を実測して記録しておく。
根太の上面に木工用ボンド(コンクリート用接着剤でも可)を塗布してから合板を置く。ボンドが接着するまでの数分でビス打ちする。ボンド併用で踏み鳴り(きしみ)が大幅に減る。
根太の中心ラインに沿ってコーススレッド 45mmを150mm間隔で打ち込む。ビスの頭が床板表面から凹むように(皿ビスを使うか、コースビットで少し深めに打つ)。
洗面脱衣室は水を使う空間だ。床板(合板)の上面にウレタン系防水塗料を塗布することで、CF貼り替え時の水の侵入を遅らせられる。特に洗面台・洗濯機周囲と排水管周囲を重点塗布する。
| 塗布エリア | 重要度 | 塗り回数 |
|---|---|---|
| 洗面台設置位置周囲500mm | 最重要 | 2度塗り |
| 洗濯機設置位置周囲500mm | 最重要 | 2度塗り |
| 排水管貫通部周囲300mm | 重要 | 2度塗り |
| その他床面全体 | 標準 | 1度塗り |
洗面脱衣室は洗面台・洗濯機・扉などで床面が複雑な形状になる。CF(クッションフロア)を貼る際は型紙を作って現物合わせするのが最も確実だ。
市販の洗濯機嵩上げ台(防振台)は¥3,000〜8,000程度。しかし洗面脱衣室の排水ホースの出し方・収納庫の位置・洗濯機サイズによって使いにくい場合がある。今回はSPF材で完全自作の洗濯機受け台を製作した。
| 設計要件 | 仕様 |
|---|---|
| 嵩上げ高さ | 50mm(排水ホースが床面を通れる高さ) |
| 台寸法 | 650mm×600mm(洗濯機フットより50mm大きく) |
| 荷重 | 洗濯機本体60kg+洗濯物10kg = 計70kg → 余裕で対応 |
| 防水処理 | キシラデコール2度塗り(水がかかる前提) |
| 防振 | 受け台4隅に防振ゴムシート(5mm厚)貼り付け |
配線の確認方法・撤去の順序・床下点検のポイントなど、計画段階でのチェックが工事の品質を決めます。
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