洗面脱衣室編 第15回 Phase 3 — 内装仕上げ準備

この記事でわかること

🧰 主な作業: パテ埋め・シーラー塗布 💰 材料費: 約¥4,200(パテ・シーラー・養生テープ) ⏱ 作業時間: 3時間 + 乾燥待ち12時間

壁下地処理が必要な理由

洗面脱衣室は水回りで最も壁下地の状態が悪くなりやすい場所だ。洗面台まわりは水撥ねが多く、旧クロスを剥がすと下地の石膏ボードにシミ・カビ・糊の残りが集中している。

下地処理を省略すると起きる問題を整理すると、以下のとおりだ。

省略した場合の問題症状の出るタイミング追加コスト目安
パテ処理なし → ジョイント段差がクロス面に浮き出る クロス施工直後〜数週間以内 クロス張り直し ¥30,000〜
シーラーなし → 旧糊のアクがクロス表面に滲み出る 施工後数ヶ月 クロス張り直し ¥30,000〜
防カビシーラーなし → 湿気の多い脱衣室でカビ再発 梅雨〜半年後 カビ除去 + 再施工 ¥20,000〜
乾燥待ち不足 → 下地が湿ったままクロス施工 数週間〜数ヶ月後に浮き・剥がれ 部分補修 ¥10,000〜
⚠️ 過去の失敗実例:シーラー省略で旧糊のアク滲み
以前の施工時(洗面以外の部屋)でシーラーを「乾燥時間が面倒」と省略したことがある。施工後2ヶ月で旧クロスの糊がアクとなってクロス表面に茶色い染みが複数出た。洗面脱衣室ではこの教訓を活かし、シーラーを必ず塗布した。

使用材料と選定根拠

材料製品名(参考)用途単価目安
上塗りパテ ヤヨイ化学 アタックス ジョイント・ビス穴埋め・段差調整 約¥900 / 3kg
下地用パテ(深い凹み用) ヤヨイ化学 スーパービューティー 深い傷・欠け部分の補修 約¥1,200 / 3kg
防カビシーラー ヤヨイ化学 ハイシーラーAD 旧糊アク止め・防カビ・クロス接着下地 約¥1,800 / 4L
養生テープ 3M マスキングテープ 建具・床周囲の養生 約¥300 / 2本
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作業手順

STEP 1
養生・下地の状態確認

洗面台・床・建具をマスキングテープで養生。旧クロスを剥がした後の石膏ボード面を目視確認し、以下を記録する。

  • ビス穴の位置と数
  • ジョイント(継ぎ目)の位置と段差量(指で触れて確認)
  • カビ・シミのある箇所(カビは先にカビ取り剤で処理)
  • 旧クロスの糊が多く残っている箇所
STEP 2
深い凹みのパテ埋め(下地パテ)

5mm以上の深い凹み・欠けには下地用パテを先行して埋める。上塗りパテより粘度が高く、深い箇所を一度で埋められる。

ヘラでパテを押し込み、ボード面よりわずかに盛った状態で1〜2時間乾燥させる。完全乾燥後にサンドペーパー(#120)で平滑にする。

STEP 3
全面パテ処理(ジョイント・ビス穴)

上塗りパテで全面の仕上げを行う。パテの硬さは「マヨネーズより少し硬い程度」が目安。硬すぎると塗り伸ばしにくく、軟すぎると乾燥後にひび割れる。

  • ビス穴:小さなヘラで押し込んで平滑に
  • ジョイント:200mm幅のヘラで中央から両側へ薄く伸ばす(段差を完全に埋める)
  • 全体の小傷:大きなヘラ(300mm)で全体をざっと1回撫でる

乾燥時間の目安:夏12時間 / 冬20時間以上。完全乾燥前に次工程へ進むと水分が閉じ込められカビ原因になる。

STEP 4
サンドペーパーで平滑化

乾燥後のパテをサンドペーパー(#120 → #180)で研磨して平滑にする。光を斜めから当てながら確認すると段差が見えやすい。パテ研磨後は粉塵を掃除機で完全除去する(粉塵が残るとシーラーの密着不良の原因になる)。

💡 光源を斜めから当てる「影法師確認」
下地の段差は正面からでは気づかない。懐中電灯を斜め45度から壁面に当てると段差が影として浮き出る。この方法でクロス施工後に目立つ段差を事前に発見できる。
STEP 5
防カビシーラー塗布

ローラーで全面にシーラーを均一に塗布する。洗面脱衣室は湿気が多いため、一般のシーラーではなく防カビ成分入りのシーラー(ヤヨイ化学 ハイシーラーAD等)を選ぶ。

  • ローラー塗り → 端部はハケで仕上げ
  • 塗布量の目安:4〜6m²/L(薄塗りすぎると効果が出ない)
  • 乾燥時間:1〜2時間(完全乾燥後にクロス施工)
  • 窓・換気扇で通気を確保(シーラーの溶剤臭に注意)

シーラーが乾燥すると表面がツヤのある皮膜になり、旧糊のアクと石膏ボードのざらつきを封じ込める。

費用まとめ

材料数量費用
上塗りパテ(アタックス 3kg)1袋¥900
防カビシーラー(ハイシーラーAD 4L)1缶(余り あり)¥1,800
サンドペーパー #120/#180各2枚¥400
養生テープ2本¥300
使い捨てローラー1本¥350
合計¥3,750
💡 業者見積との比較
洗面脱衣室(約4㎡)の壁下地処理は業者に依頼すると¥15,000〜¥25,000(素地調整費込み)。DIYで材料費¥3,750 + 作業時間3時間で同等以上の仕上げが可能。

次の工程

下地処理完了後は天井点検口の施工(senmen-016〜017)に進む。天井点検口を先に施工することで、点検口周囲のクロス処理も含めて一体的に仕上げられる。

← senmen-012〜014:床下収納庫自作 senmen-016〜017:天井点検口の自作 →

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