計画・材料検討(001〜012)が終わり、いよいよ具体的な「材料リスト」に落とし込む段階。このリストが積算(費用計算)と発注の元になる。
機械設計の仕事では「部品表(BOM: Bill of Materials)」を作るのが当たり前。それと同じ感覚でウッドデッキの材料リストを作った。
| カテゴリ | 品目数 | 主な部材 |
|---|---|---|
| 構造材(単管) | 3品目 | φ48.6mm 各長さ、クランプ各種 |
| 床材 | 2品目 | SPF 2×6、SPF 1×4(フェンス縦桟) |
| 根太・梁・垂木 | 3品目 | SPF 2×6、SPF 2×4、SPF 2×8 |
| 屋根材 | 3品目 | ポリカ波板、波板ビス、端部キャップ |
| 基礎 | 3品目 | 束石(羽子板付き)、砕石、防草シート |
| 金物・ビス類 | 6品目 | コーススレッド各種、ボルト・ナット類 |
| 塗料・仕上げ | 3品目 | キシラデコール、変性エポキシ塗料、マスキングテープ |
| その他消耗品 | 3品目 | 水糸、貫板、養生シート |
| 合計 | 26品目 |
材料リストができたら、各部材のサイズを確定する。サイズを決める根拠は「強度計算 + コスト + 入手性」の3軸。
| 部材 | 確定仕様 | 選定根拠 |
|---|---|---|
| 床板 | SPF 2×6(38×140mm) | 根太455mmスパンでたわみ計算クリア・入手容易 |
| 根太 | SPF 2×6(38×140mm) | 床板と同材で管理簡略化 |
| 垂木(屋根) | SPF 2×4(38×89mm) | 母屋820mmスパンで十分・軽量 |
| フェンス横桟 | SPF 2×4(38×89mm) | 縦桟固定受け材として十分 |
| フェンス縦桟 | SPF 1×4(19×89mm) | 目隠し用・軽量・薄くて十分 |
| 構造単管(柱・梁) | φ48.6mm t2.4mm | JIS規格標準品・強度十分・最安 |
フェンスに関しては「どこから見られるか」を現地で確認することが最重要。設計段階で近隣の家・道路の高さと距離を実測した。
デッキ上に立って、隣家・道路から見える高さを確認。デッキ床面はGL+400mmなので、1,000mmフェンスはGL+1,400mmの高さになる。これで通行人・隣家の1F視線をほぼカットできることを確認。
建築基準法では床面から高さ1m以上の転落リスクがある場合、手すり(高さ1.1m以上)が必要とされる。デッキ床面がGL+400mmなので、転落高さは400mm → 法的義務はないが、安全のため1,000mmフェンスを設置することを決定。
デッキは外壁に接して作るため、「外壁との取り合い(納まり)」を設計しないと雨水が外壁に伝って浸入する恐れがある。
| 取り合い箇所 | 問題 | 対策 |
|---|---|---|
| デッキ根太と外壁 | 根太が外壁に密着→木が腐る | 根太端部を外壁から10mm離す。隙間にシーリング材 |
| 屋根(ポリカ波板)と外壁 | 屋根と外壁の隙間から雨水が入る | 壁際に水切り板金を取り付け→波板の上に重ねる |
| 単管柱と床板 | 柱周りの隙間に水が溜まる | 柱周りは床板を切り欠いて密着させ、コーキング |
設計図を描く前に、もう一度現地を測り直す。計画段階(001〜002)から時間が経っていると、記憶と実寸がズレていることがある。
掃き出し窓の幅・高さ・敷居高さを再計測。エアコン室外機・水道管・排水枡など、デッキに干渉しうる障害物の位置をすべて図面に書き込む。
デッキ設置範囲の地面高さが均一でない場合、束石の高さ調整が必要になる。水糸を張って全4隅の地面高さを測り、最大高低差を記録。
再計測の結果、当初計画通り幅3,600mm×奥行2,700mmで問題なし。床高さ(フロア面からの段差)も10mm以内に収まることを確認。
平面図は「真上から見た図」。束石位置・根太配置・床板の割り付けがわかる図面。
| 記入項目 | 表現方法 | 優先度 |
|---|---|---|
| 外形寸法 | 外周に寸法線 | 必須 |
| 束石位置 | 〇印+番号 | 必須 |
| 根太配置 | 細線(455mm間隔) | 必須 |
| 開口部(窓) | 外壁線+窓幅 | 必須 |
| 障害物 | 室外機など斜線ハッチング | 推奨 |
| 方位(N矢印) | 図面右上に記入 | 推奨 |
立面図は「横から見た図」。床高・フェンス高・屋根勾配・軒の出など、高さ方向の寸法が確認できる。
今回は正面図(デッキを庭側から見た図)と側面図(デッキを横から見た図)の2枚を描いた。
| 立面図の種類 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 正面図(南面・庭側) | フェンス高さ・フェンス縦桟の間隔・軒先高さ |
| 側面図(東または西面) | 屋根勾配・垂木のかかり・床高さ・柱の高さ |
断面図は「デッキを輪切りにした図」。構造の積み重なり方(床板→根太→単管→束石)が一枚の図でわかる。これが最も「機械設計っぽい」図面。
| 確認項目 | 今回の結果 |
|---|---|
| デッキ床面の高さ(GL+) | 400mm(掃き出し窓敷居と面一) |
| 床板下端の高さ | GL+362mm(400 - 38) |
| 根太上端の高さ | GL+362mm(床板下端と一致) |
| 根太下端の高さ | GL+222mm(362 - 140) |
| 束石上面の高さ | GL+200mm(根太下端に20mmの余裕) |
| 屋根軒先高さ | GL+2,200mm(立ったまま入れる高さ) |
この積み上げ確認で「束石を地面より200mm出す」という具体的な施工目標が決まった。
材料リスト・断面寸法・部材仕様のチェック、設計図の構造的な問題点の確認を承ります。
フェンス高さ・手すり仕様・外壁との取り合い設計など、細部の相談も歓迎です。
※ 内容によりお断りする場合があります。まずはお気軽にご連絡ください。
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