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入居審査で失敗しないための6つのチェックポイント

大家のリアル

大家業で最も重要な仕事のひとつが入居審査です。良い入居者に入ってもらえれば、その後の管理はとてもスムーズ。逆に審査を甘くすると、家賃滞納・近隣トラブル・退去時の原状回復問題……と次々に問題が発生します。

私は自主管理で15年、のべ80人以上の入居審査を経験してきました。その経験から導き出した「入居審査で外せない6つのチェックポイント」を共有します。差別につながる審査はNG、あくまで「支払い能力」と「マナー」を客観的に判断することが基本です。

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チェック①|収入と家賃のバランス(家賃比率)

入居審査で最初に確認すべきは「家賃が収入に対して適正か」です。一般的に家賃は月収の1/3以内が目安とされています。

月収 適正家賃の目安 判断
15万円 〜5万円 6万円以上は要注意
20万円 〜6.7万円 7万円台は慎重に
25万円 〜8.3万円 概ね問題なし
30万円以上 〜10万円 余裕あり

確認方法は源泉徴収票・給与明細・確定申告書のコピーです。自営業の方は確定申告書の「所得金額」で判断します(売上ではなく所得が基準)。収入証明の提出を断る申込者は審査を進めない、というのが私のルールです。

チェック②|在籍確認(勤務先の実在性)

収入証明が整っていても、勤務先が実在しない・連絡がつかないケースがあります。在籍確認は必ず実施しましょう。

  • 電話での在籍確認:申込書に記載の勤務先電話番号(代表番号)に電話し、「○○さんはいらっしゃいますか」と確認する
  • Googleマップ・法人番号で検索:住所・会社名で実在を確認。法人なら法人番号で登記情報が確認できる
  • 名刺の提出依頼:自営業・フリーランスの場合は名刺や事業実態がわかる資料をもらう

「勤務先に連絡が取れない」「会社が見当たらない」場合は即却下ではなく、申込者本人に確認を求めます。在宅ワーク・副業での収入がある場合など事情があることもあるので、コミュニケーションを大切に。

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チェック③|保証人・保証会社の信頼性

家賃滞納時のリスクヘッジとして、連帯保証人または家賃保証会社の利用は必須です。近年は保証会社利用が主流になっています。

連帯保証人を求める場合のポイント

  • 申込者と同居しない親族(両親・兄弟姉妹)が理想
  • 保証人自身の収入・在職確認も実施する
  • 保証人が高齢・無職の場合は保証会社との併用を検討

家賃保証会社の選定ポイント

  • 全国賃貸保証業協会(LICC)加盟会社を優先する
  • 審査落ちの基準・補償範囲を事前に確認する
  • 退去時の明渡し支援(訴訟費用補填)があると安心

私は基本的に家賃保証会社との契約を入居条件にしています。初期費用は入居者負担(月額賃料の0.5〜1ヶ月分)が一般的ですが、物件の競争力次第では大家負担にする場合もあります。

チェック④|入居目的と居住人数の確認

申込書に記載された「入居目的」と「居住人数」が実態と一致しているかを確認することも重要です。よくあるトラブルとして:

  • 単身申込 → 実は同棲・家族複数人で住む:騒音・設備消耗の原因になる
  • 居住用申込 → 実はルームシェアの転貸目的:契約違反になる
  • 人数が変わった際の無断追加居住:管理上の問題につながる

面接(内見時の会話)や仲介業者を通じた情報収集で、実態を把握するようにしています。疑問点は仲介担当者に確認を依頼するのが効果的です。

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チェック⑤|過去のトラブル歴・信用情報

家賃保証会社は独自のデータベースで過去の滞納・トラブル歴を保有しています。保証会社審査を通じて間接的に信用情報を確認できるのが最大のメリットです。

自主管理で保証会社を使わない場合は、仲介業者から前居住地での評判を確認してもらうことも可能です(前の管理会社への問い合わせ)。ただし、個人情報保護の観点から教えてもらえない場合も多いため、参考程度に留めましょう。

申込書で確認すべき情報

項目 確認ポイント
転居理由 「近隣トラブル」「契約解除」などネガティブな理由は要確認
居住期間 短期転居を繰り返している場合はトラブル歴の可能性あり
緊急連絡先 家族でない・連絡先不明の場合は確認が難しくなる
申込書の記入漏れ 重要事項を意図的に空欄にしている可能性も

チェック⑥|内見時の態度・コミュニケーション

最後のチェックポイントは「人」そのものです。私は可能な限り内見に同席し、申込者の態度・言葉遣い・質問内容を観察しています。数字では測れない部分ですが、長年の経験から「この人は大丈夫」「なんとなく気になる」という感覚は割と当たるものです。

内見時に好印象だったサイン

  • 物件の現状を丁寧に確認し、真剣に暮らしをイメージしている
  • 「ここを直してほしい」ではなく「ここはどうなりますか」と確認のスタンス
  • 近隣環境(駐車場・ゴミ置き場・共用部)に関心を示す

内見時に気になったサイン

  • 値引き交渉のみに終始し、物件への関心が薄い
  • 同行者(彼氏・彼女)との言動に問題がある
  • 約束の時間に大幅に遅刻し、連絡もない
  • 清潔感が著しく欠ける

ただし、外見・国籍・家族構成などで差別的な判断をすることは法的にも倫理的にも絶対NGです。あくまで「支払い能力」「生活マナー」に関わる客観的な情報だけを判断基準にしましょう。

まとめ|審査は「入居後のトラブル予防」への投資

入居審査の6つのチェックポイントをまとめます。

  1. 収入と家賃のバランス:月収の1/3以内が目安。収入証明は必ず取得
  2. 在籍確認:勤務先の実在を電話・法人番号で確認
  3. 保証人・保証会社:家賃保証会社の活用が現代のスタンダード
  4. 入居目的と居住人数:転貸・実態と異なる居住は契約違反の温床
  5. 過去のトラブル歴:保証会社審査と仲介業者情報を活用
  6. 内見時の態度:数字に現れない人柄を直接観察する

良い入居者が1人入ると、退去まで安定した収益をもたらしてくれます。審査に時間をかけることを惜しまず、しっかり確認する習慣をつけることが長期安定経営への近道です。

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