管理会社を変えたことがある大家は多い。しかし変えるまでの判断が遅すぎて、何年も損し続けていた——というケースがほとんどだ。DIY父さんも例外ではない。最初の管理会社を変えるまでに3年かかった。その失敗談と、正しい業者選びのポイントをすべて公開する。
最初の管理会社との3年間——失敗の記録
アパート経営を始めた当初、管理会社は物件を購入した不動産会社が紹介した先を使った。「紹介だから信頼できるだろう」と思っていた。しかしこの判断が3年間の損失につながった。
問題①:対応が遅すぎる
入居者からの修繕依頼が入ると、管理会社から連絡が来るまで平均4〜5日かかっていた。「業者に確認中」「見積もり待ち」という言葉でいつも先延ばしにされた。ある冬、給湯器が壊れた際は入居者が1週間以上お湯なしで生活する羽目になり、退去につながった。
問題②:報告がない・情報が来ない
空室が2ヶ月続いても「現在募集中です」の一言で終わり。何室空いているか、内見は何件あったか、反響はどうかといった情報が一切来なかった。こちらから問い合わせない限り、状況が全くわからない。
問題③:修繕費が異常に高い
管理会社経由で頼む修繕は、すべて相場の1.5〜2倍だった。トイレの部品交換で3万円、クロスの一部張り替えで8万円。後から別業者に見積もりを取ると半額以下だった。管理会社が業者に「中抜き」をしていたのだ。
⚠️ DIY父さんの後悔
3年間の管理手数料は家賃収入の5%。しかし修繕費の中抜きを加えると実質15%以上を払っていた計算になる。「紹介だから安心」という思い込みが、年間50万円以上の損失につながっていた。
変更のきっかけ——限界を超えた出来事
転換点は築17年の1棟アパートで空室が5室に増えたときだった。管理会社に状況を確認しても「市況が悪いので仕方ない」の一点張り。しかし近隣の類似物件は満室だった。
自分で近隣を調べると、競合物件はリフォームして設備を更新していた。管理会社が一切提案してくれていなかった内容だ。「このまま任せていたら物件価値が下がる一方だ」と判断し、管理会社の変更を決意した。
管理会社の選び方——面談チェックリスト
新しい管理会社を探すにあたって、DIY父さんが作った面談チェックリストを公開する。このリストを持って3社以上を比較することをすすめる。
| チェック項目 | 確認方法 |
|---|---|
| 空室時の反響数・内見数を月次報告してくれるか | 「報告書のサンプルを見せて」と頼む |
| 修繕業者は複数社から相見積もりを取るか | 「修繕フローを教えて」と聞く |
| 入居者クレームへの一次対応時間は何時間か | 「緊急対応のSLAはあるか」と確認 |
| 担当者は固定か・担当変更時の引き継ぎはあるか | 「担当者制度」について直接質問 |
| 管理戸数と担当者1人あたりの管理戸数 | 「スタッフ何人で何戸管理か」を確認 |
| オーナーポータルや報告システムがあるか | デモを見せてもらう |
契約内容の確認ポイント
面談が良くても、契約書に落とし穴があるケースがある。以下の項目は必ず契約前に確認する。
管理手数料の計算方法
「家賃収入の5%」という場合、空室時は手数料がかからないのか、満室保証で管理手数料を徴収するのかを確認する。また家賃の何%かではなく月額固定費の場合もある。どちらが自分に有利かを計算する。
修繕の決裁権限
「〇万円以下の修繕は管理会社が独断で発注できる」という条項がある場合、その上限金額を確認する。低い会社(3万円以下)と高い会社(20万円以下)で差がある。上限が高すぎると知らない間に大きな修繕費が動く。
解約条件
管理委託契約の解約通知期間は会社によって1〜6ヶ月と差がある。また「入居者の引き継ぎができない」といった条件がついている場合も要注意だ。
変更後3年間の変化(数字で見る効果)
管理会社を変えた後、DIY父さんの所有アパートでどう変わったかを公開する。
| 指標 | 変更前 | 変更後(1年目) | 変更後(3年目) |
|---|---|---|---|
| 空室率 | 約25% | 15% | 8% |
| 年間修繕費(1棟あたり) | 約85万円 | 約60万円 | 約52万円 |
| オーナーへの報告頻度 | 問い合わせ時のみ | 月1回定期報告 | 月1回+随時 |
| クレーム一次対応時間 | 平均4〜5日 | 平均8時間以内 | 平均4時間以内 |
空室率が改善したことで家賃収入が年間で約120万円増えた。修繕費の削減と合わせると、管理会社変更だけで年間約150万円以上の差が出た計算になる。
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まとめ
管理会社選びで失敗しないための要点はシンプルだ。
- 対応速度・報告頻度・修繕フローを面談で必ず確認する
- 紹介だからという理由だけで選ばず、必ず複数社を比較する
- 契約書の修繕決裁上限・解約条件を確認してから契約する
- 変更をためらわない——決断が遅れるほど損失が積み上がる
管理会社は変えられる。変えることで収益が大きく改善することもある。「今の管理会社でいいや」と思い込む前に、一度他社の話を聞いてみることをすすめる。
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