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SNSで物件を宣伝した結果|Instagram・X活用の効果と方法

大家のリアル

「大家がSNSで物件を宣伝なんて意味があるのか?」――5年ほど前、大家仲間にそう笑われたことがあります。当時はまだ、賃貸物件の募集といえば不動産ポータルサイトに掲載するのが当たり前で、SNSなんて若者の遊び道具という認識でした。しかし私は試しにInstagramとXで自分の物件を発信し始め、これが思いがけない成果を生みました。結論を先に言うと、SNS経由で2件の入居が決まり、さらに地元での認知度が上がって管理会社からの紹介も増えたのです。この記事では、15年大家の私が実際にSNSで物件宣伝をやってみた、リアルな結果と具体的な方法を包み隠さずお話しします。

大家がSNSを使う本当のメリット

まず誤解を解いておきたいのですが、SNSで物件宣伝をする目的は「直接そこから入居者を見つける」ことだけではありません。もちろんそれもありますが、私が実感した本当のメリットは3つあります。第一に、ポータルサイトに載らない「情報量」を伝えられること。SUUMOやアットホームの掲載枠では、写真の枚数も説明文の文字数も制限があります。しかしInstagramなら何枚でも写真を載せられ、Xなら入居者目線の生活イメージを物語として伝えられます。第二に、コストがゼロであること。ポータルサイトへの掲載は管理会社経由で広告費がかかりますが、SNSは無料。これは利回りに直接効きます。第三に、大家自身のブランディングです。「この大家さんは物件を大切にしている」「DIYで丁寧にリフォームしている」という姿勢が伝わると、入居者だけでなく不動産会社からの信頼も得られます。私の場合、Instagramで物件のリフォーム過程を発信していたら、地元の仲介業者さんが「あの熱心な大家さん」と覚えてくれて、優先的に客付けしてくれるようになりました。SNSは間接的な営業ツールとして機能するのです。

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InstagramとXの使い分け戦略

SNSと一口に言っても、プラットフォームごとに得意分野が違います。私が試した中で、大家に有効なのはInstagramとX(旧Twitter)です。それぞれの特性を表にまとめました。

項目 Instagram X(旧Twitter)
主な強み 写真・ビジュアル訴求 拡散力・速報性
向くコンテンツ 物件写真・内装・リフォーム 空室告知・大家ノウハウ
ユーザー層 20〜40代女性が多い 幅広い・情報感度高い層
入居者発見 △(地域フォロワー次第) ○(リポストで拡散)

私の使い分けは明確です。Instagramは「物件の魅力を視覚で見せる場」、Xは「空室情報を素早く広げる場」。Instagramでは、リフォーム前後のビフォーアフター写真や、日当たりの良いリビング、清潔な水回りなどを丁寧に投稿します。一方Xでは「○○駅徒歩7分、家賃6.2万円、ペット可の物件が空きました。リフォーム済みで即入居OKです」といった具体的な空室告知を、写真とともにスピーディーに発信します。Xはリポスト(拡散)機能があるため、地元の不動産情報アカウントにシェアされると一気に拡散することがあります。

反応が取れる物件写真の撮り方

SNSでの物件宣伝は、結局のところ写真の質で9割が決まります。私も最初は適当にスマホで撮っていましたが、全く反応がありませんでした。試行錯誤の末にたどり着いた、反応が取れる撮影のコツをリストにします。

  • 晴れた日の午前中に撮る:自然光が一番美しく、部屋が明るく広く見える。曇りや夕方はNG。
  • 部屋の角から撮る:対角線方向から撮ると奥行きが出て、実際より広く感じられる。
  • 生活感のある小物を1つ:観葉植物やクッションを1つ置くだけで、住んだイメージが湧く。
  • 水回りは徹底的に磨く:キッチン・浴室・トイレの清潔感は入居決定の最重要ポイント。
  • 横位置で統一する:Instagramのフィードは横長写真が映える。縦と横が混在すると雑然と見える。

特に効果が大きかったのが「晴れた日の午前中」というルールです。同じ部屋でも、光の入り方ひとつで印象が全く変わります。私はスマホに広角レンズを付けて撮影していますが、これだけで部屋の見え方が劇的に良くなりました。広角レンズは数千円で買えるので、SNS発信を本気でやるなら投資する価値があります。ただし、広角で歪ませすぎて実際と違いすぎると、内見時にがっかりされて逆効果。あくまで「実物の魅力を最大限に引き出す」程度に留めるのが、長く信頼される大家のコツです。

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SNS宣伝でやってはいけない3つの失敗

成果が出る一方で、私はいくつかの手痛い失敗もしました。これからSNSを始める大家さんが同じ轍を踏まないよう、3つの注意点を共有します。第一に、個人情報や物件の特定につながる情報を出しすぎないこと。私は一度、物件の外観写真に番地が映り込んでいたまま投稿してしまい、防犯上のリスクを招きかけました。入居者のプライバシーにも関わるので、表札やナンバープレート、近隣住民が映る写真には細心の注意が必要です。第二に、宣伝色を出しすぎないこと。「入居者募集!」ばかり連投すると、フォロワーは離れていきます。私は「物件宣伝3割、リフォームの工夫やDIYネタ7割」のバランスを意識しています。役立つ情報や面白い投稿が中心だからこそ、たまの宣伝が効くのです。第三に、誇大表現をしないこと。「駅近で最高の物件!」と煽っても、実物が伴わなければクレームと低評価につながります。SNSは信頼の積み重ねがすべて。誠実な発信を続けることが、結局は最大の宣伝効果を生みます。私はこの3点を守るようになってから、フォロワーとの関係が良好になり、紹介や問い合わせが安定して入るようになりました。

SNS経由で実際に入居が決まった話

具体的な成功事例をお話しします。私が所有する築25年のアパートで、2階の角部屋が3ヶ月空いていました。ポータルサイトに載せても問い合わせはゼロ。そこでInstagramに、リフォームしたばかりの室内写真を10枚、丁寧な説明文とともに投稿しました。「ペット可・初期費用を抑えられる物件です」というハッシュタグも付けて。すると投稿から5日後、地元でペットを飼っている若いカップルからダイレクトメッセージが届いたのです。「写真を見て、ここに住みたいと思いました」と。内見後すぐに申し込みが入り、3ヶ月の空室がたった1週間で埋まりました。仲介手数料も広告費もかからず、純粋にSNSの力で決まった入居でした。さらに嬉しかったのは、その入居者さんが「大家さんがSNSで物件を大切にしているのが伝わって安心した」と言ってくれたこと。この一件で、私はSNS宣伝の本当の価値を確信しました。それは「物件情報を届ける」だけでなく「大家の人柄と誠実さを伝える」ツールだということです。デジタルが苦手な大家さんも多いですが、スマホで写真を撮って投稿するだけ。始めるハードルは決して高くありません。

投稿を続けるための運用のコツ

SNS宣伝で最も難しいのは、実は「続けること」です。最初は意気込んで投稿しても、反応がないと心が折れて止めてしまう大家さんを何人も見てきました。私自身も挫折しかけた時期があります。そこで編み出した、無理なく続けるための運用のコツをお伝えします。第一に、投稿頻度を欲張らないこと。毎日投稿しようとすると必ず息切れします。私は「週2回」と決めて、そのペースを守ることに集中しました。少なくても継続することのほうが、最初だけ大量に投稿してやめてしまうより、はるかに効果的です。第二に、ネタをストックしておくこと。リフォームの様子、入居者から喜ばれた工夫、大家あるある、地域の生活情報など、撮れるときにまとめて写真を撮り、下書きを溜めておきます。こうすれば、忙しい週でも投稿に困りません。第三に、数字に一喜一憂しないこと。フォロワー数やいいねの数は、最初はなかなか伸びません。しかし、たとえフォロワーが100人でも、その中に1人「この物件に住みたい」という人がいれば、入居が決まります。SNSは数の勝負ではなく、必要な1人に届けばいい。私はこの考え方に切り替えてから、気楽に長く続けられるようになりました。継続こそが、SNS宣伝で最終的に成果を出すための最大の鍵なのです。

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まとめ:SNSは大家の新しい武器になる

15年大家をやってきて、賃貸経営の手法は大きく変わりました。かつては不動産会社任せだった集客が、今は大家自身がSNSで主体的に発信できる時代です。私の経験では、SNS宣伝はコストゼロで始められ、うまくいけばポータルサイトでは出会えなかった入居者とつながれます。さらに大家自身のブランディングにもなり、不動産会社からの信頼や紹介も増えます。もちろん、SNSだけで全ての空室が埋まるわけではありません。ポータルサイトや管理会社との連携は引き続き重要です。しかしSNSという「無料の追加チャネル」を持っておくことは、これからの賃貸経営において大きなアドバンテージになります。まずはInstagramで物件の写真を1枚投稿してみる。そこから始めてみてください。最初は反応がなくても、誠実な発信を続けるうちに、必ずあなたの物件に興味を持つ人が現れます。SNSは、地道に物件を大切にする大家にこそ味方してくれるツールなのです。

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