✏️ 初回公開日:2016年11月20日(旧Seesaaブログ) | 🔄 2026年5月7日 リライト更新
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✏️ 2026年版 DIY父さんの補足:エアコン自力取り付けの全記録
nエアコンのDIY取り付けは、このリノベーション全体の中でも「難易度:高め」の作業でした。でも機械設計者として「仕組みが分かれば怖くない」精神で臨みました。^ ^
n必要な工具・資材一覧
n今回のエアコン取り付けに使ったのがこちら:
n- n
- フレア加工機(銅管の端部を広げる) n
- 真空ポンプ(配管内の空気・水分を除去) n
- ペアコイル(銅管+ドレン管のセット) n
- VVFケーブル(電源線) n
- ホールソー(壁貫通穴あけ) n
- 防虫キャップ・配管スリーブ n
- 水平器・インパクト n
フレア加工機と真空ポンプはレンタルしました。それぞれ1日数千円でレンタルできる工具屋があります。購入するほどではないけど必要な工具は「レンタル」という選択肢は賢いです。m(_ _)m
n壁の貫通穴をあける前に確認すること
nエアコンのバックプレートに「穴中心位置の指示」があります。その位置に筋交いが来ていないか、壁の中を確認してから穴をあけます。
nDIY父さんが心配していた「筋交いを貫通させてしまう」リスク。実際には内壁から打ち抜いたら筋交いには当たりませんでした。ホッとした。(笑)(⌒▽⌒)
n配管用の穴は外壁側に向かって少し下向きの角度をつけて開けます。水が逆流しないようにするためです。機械設計でいう「勾配の設計」ですね。^ ^
n冷媒管のフレア加工
nペアコイル(銅管)の端部をフレア加工して、エアコン本体のフレアナットと接続します。フレア加工が甘いと冷媒ガスが漏れて、エアコンが効かなくなります。
nフレア加工機の使い方は意外とシンプルです。銅管をチャックで固定して、ハンドルを回していくと自動的に広がります。最初の1本は練習のつもりでゆっくりやるといいです。٩( ᐛ )و
n真空引きが「ガスが効く」かどうかを決める
n真空ポンプで配管内の空気・水分を完全に除去する作業が「真空引き」です。ここを省略すると冷媒ガスが混じった空気が残って、効きが悪くなったり故障の原因になります。
n真空引きの時間は最低15〜20分。DIY父さんは30分かけて行いました。マニホールドゲージで真空度を確認してから冷媒バルブを開けて完了です。
nn❄️ エアコン工事はDIYのリスクを知っておこう
nエアコン取り外しはある程度DIYでできますが、冷媒ガスの回収・フレア加工・真空引きは専門工具と知識が必要です。DIY父さんは今回フレア加工機と真空ポンプをレンタルして対応しました。^ ^
n一般的なエアコン取り付けは電気工事士の資格が必要なケースもあります。迷ったら業者に相談を。
和室にエアコンを取り付ける前に確認すること(専用回路・コンセント形状・アンペア)
私が初めて和室へのエアコン取り付けをDIYでやったのは、今から12年ほど前、所有する築古アパートの1室でした。機械設計の仕事で図面は読めても、住宅の電気設備は別物で、最初に「コンセントを挿せば動くだろう」と甘く見て痛い目を見ました。和室にエアコンを付けるなら、まず作業に入る前の「確認」で勝負の8割が決まります。ここを飛ばすと、後で壁に穴を開けてから「電源が足りない」と気づく最悪のパターンになります。
確認すべきは大きく3つです。1つ目は専用回路の有無。エアコンは消費電力が大きく、原則として分電盤から1台ごとに引いた専用回路(コンセント)が必要です。冷蔵庫や照明と同じ回路から取ると、真夏の高負荷時にブレーカーが落ちます。私の物件では古い和室に専用回路がなく、結局あとから増設する羽目になりました。
2つ目はコンセントの形状と電圧。エアコン用コンセントには100V(15A・20A)と200Vがあり、形状もそれぞれ違います。買おうとしている機種が200V機なのに、和室の壁にあるのが100Vの普通コンセントだった、というのはよくある話です。能力2.8kW(10畳)クラスを境に200V機が増えるので、機種選定とコンセント形状は必ずセットで確認します。
3つ目は分電盤の空き容量とアンペア契約です。契約アンペアが30Aしかない物件で、エアコン専用回路を増やすと冬場に容量オーバーで落ちることがあります。分電盤を開けて空きブレーカーの有無、主幹のアンペアを確認しておきます。
- 専用回路があるか(分電盤に「エアコン」表記のブレーカーがあるか)
- コンセント形状が機種(100V/200V・15A/20A)と一致するか
- 分電盤に増設用の空きスペースがあるか
- 契約アンペアに余裕があるか
必要な工具と部材(金額目安つき)
和室へのエアコン取り付けで私が実際に揃えた工具・部材を、金額の目安とともに挙げます。最初に道具を一通り買うと2〜4万円ほどかかりますが、賃貸4物件を回している私のように複数台を自分で付けるなら、3台目あたりで元が取れます。1台だけなら、後述する業者依頼との損益分岐をよく考えたほうがいいです。
| 品目 | 金額目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 真空ポンプ | 8,000〜15,000円 | 2ステージ式が安心。安物は到達真空度が甘い |
| 真空ゲージ(マニホールド) | 5,000〜10,000円 | ポンプとセット品が割安 |
| トルクレンチ | 4,000〜8,000円 | フレアナットの締め過ぎ防止に必須 |
| フレアツール | 4,000〜10,000円 | クラッチ式が失敗しにくい |
| パイプカッター | 1,500円前後 | 銅管を直角に切る |
| コアドリル(65mm) | 3,000〜6,000円 | 壁の貫通穴用。レンタルも可 |
| 下地センサー | 2,000〜4,000円 | 和室の柱・間柱探しに必須 |
| 水平器・インパクトドライバー | 手持ちで可 | 据付板の固定に使用 |
部材としては、配管セット(2分3分のペアコイル+ドレンホース+電線、4m前後で3,000〜5,000円)、貫通スリーブとパテ、配管化粧カバー(屋外用、2,000〜4,000円)を用意します。私は最初フレアツールをケチって2,000円台の安物を買い、フレア加工が偏心してガス漏れを起こしました。ここは絶対に妥協してはいけない箇所です。
専用回路の増設は第2種電気工事士の資格が必須な理由
ここは記事の中でも最も強調したい部分です。分電盤からエアコン専用回路を新設する、コンセントを増設・交換する、200Vへ電圧を切り替える――これらはすべて第2種電気工事士の資格が法的に必要な作業です。無資格でやると電気工事士法違反になり、罰則の対象です。それ以前に、施工不良は漏電・火災に直結します。
私は機械設計者として電気の怖さは分かっていたので、和室の専用回路増設が必要になった時、最初から自分では手を出さず、まず第2種電気工事士の資格を取りました。受験して取得するまで数か月かかりましたが、賃貸を複数持つ大家としては取って正解でした。ただ、1台だけのために資格取得は現実的ではないので、その場合は素直に電気工事店へ依頼してください。
逆に言うと、資格がなくてもできるのは「既設の専用コンセントがある状態での本体の据付・配管接続・真空引き」までです。コンセントへのプラグ差し込みは問題ありませんが、コンセントそのものの増設・移設は資格作業です。この線引きを曖昧にしたままDIYに踏み込む人が多く、非常に危険です。専用回路の増設費用は業者依頼で1.5〜3万円程度。命と物件を守る保険料と考えれば安いものです。
据付板の固定と下地探し(和室特有の注意)
和室の壁は、洋室の石膏ボードと事情が違います。真壁(柱が見える伝統的な造り)なら土壁・砂壁や薄い板壁のことがあり、大壁でも京壁・繊維壁が下地として弱い場合があります。ここでビス位置を間違えると、据付板ごとエアコンが落下します。実際、私は最初の和室で砂壁にそのままビスを打ち、数日後に板ごとぐらついて冷や汗をかきました。
対策はシンプルで、必ず柱・間柱・桟といった木下地にビスを効かせることです。下地センサーで柱位置を探し、見つからない範囲は据付板の固定に使えません。和室の場合、柱は455mm(尺モジュール)または910mmピッチで入っていることが多いので、これを目安に探します。土壁で下地が頼りない時は、化粧合板を当て板として先に下地材へ固定し、その上に据付板を留める方法を取ります。
- 据付板は水平器で必ず水平を出す(ドレン排水のため、わずかに屋外側を下げる調整も)
- ビスは最低でも4点、できれば6点を木下地に効かせる
- 土壁・砂壁にプラグだけで留めるのは厳禁(落下事故の元)
- 柱を傷つけたくない賃貸では当て板方式で原状回復しやすくする
私は賃貸オーナー側なので柱への施工も自己判断できますが、入居者がDIYする場合は大家の許可と原状回復の取り決めを必ず先に交わすべきです。
配管穴あけ・スリーブ・気密の実務
和室の外壁に65mmの貫通穴を開ける工程は、最も緊張する作業です。私は最初、穴あけ位置の下調べを怠り、外壁の筋交い(すじかい)にコアドリルが当たって途中で止まり、開け直しになりました。構造材を切れば耐震性に関わるので、内外から位置を入念に確認します。
手順としては、まず室内側からわずかに勾配(屋外側が低くなるよう)をつけてコアドリルで貫通させます。ドレン水が室内に逆流しないための重要な勾配です。貫通後は必ず貫通スリーブ(筒)を入れて、壁内部に湿気や害虫が入らないようにします。和室は特に湿気がこもりやすく、スリーブを省くと壁内結露やシロアリ誘引のリスクがあります。
配管を通したら、穴の隙間はエアコン用パテで内外ともしっかり気密処理します。ここを雑にやると、すきま風・雨水・虫の侵入口になります。私は1物件で外側のパテ詰めが甘く、翌年の梅雨にアリの行列を呼び込んでしまいました。化粧カバーを付ける場合も、最終的な防水は穴周りのパテとシーリングが頼りです。
真空引きと試運転
DIYエアコン取り付けで最も「やったつもりで失敗する」のが真空引きです。配管内の空気と水分を真空ポンプで抜く工程で、これを省いて「エアパージ(ガス押し出し)」で済ませる人がいますが、配管内に水分が残ると、数年でガス回路が詰まったり能力低下を起こします。私は機械設計の感覚から「気密と真空はごまかせない」と知っていたので、ここは時間をかけます。
手順は、フレア接続を済ませた配管にマニホールドと真空ポンプをつなぎ、最低でも15分以上(配管が長ければさらに長く)連続で真空引きします。ポンプを止めてゲージ針が戻らないこと(=漏れがないこと)を5〜10分かけて確認します。針が戻るならフレア部のガス漏れなので、トルクレンチで規定トルクに締め直します。締め過ぎはフレアを割るので、必ずトルク管理します。
真空が保持できたら、室外機のサービスバルブを開いて封入ガスを通し、試運転に入ります。冷房・暖房を切り替えて、吹き出し温度・ドレン排水・異音・振動を確認します。私はここで毎回、機械屋らしく温度計を当てて吸い込みと吹き出しの温度差(冷房で8℃前後出ていれば正常の目安)をチェックしています。
DIYと業者依頼の費用比較(具体額)
結局いくら違うのか、私の実例ベースで比較します。標準的な業者の取付工賃は本体購入時で6,000〜15,000円程度(量販店の標準工事)。ただし和室で専用回路がない、配管が長い、化粧カバーを付ける、といった追加が乗ると、総額で2〜5万円に膨らむことが珍しくありません。
| 項目 | 業者依頼 | DIY(自分でやる場合) |
|---|---|---|
| 標準取付工賃 | 6,000〜15,000円 | 0円(自分の手間) |
| 専用回路増設 | 15,000〜30,000円 | 有資格者のみ(無資格は不可) |
| 配管延長・化粧カバー | 5,000〜15,000円 | 部材実費3,000〜7,000円 |
| 工具初期投資 | 不要 | 20,000〜40,000円(初回のみ) |
| 1台あたり総額目安 | 25,000〜50,000円 | 初回3〜5万円/2台目以降5,000〜1万円 |
結論として、1台だけなら業者依頼が割安かつ確実です。工具を一式揃える初期投資を1台で回収するのは難しい。私のように4物件を持ち、入退去のたびにエアコンを付け替える立場だと、3台目以降は明確にDIYが得になります。ただし専用回路がからむ作業は資格がない限り必ず業者へ。ここをケチると一番高くつきます。
よくある失敗と対策(実体験)
最後に、私が15年のDIYで実際にやらかした失敗と、その対策をまとめます。どれも「確認」と「ひと手間」で防げるものばかりです。
失敗1:フレア加工の偏心でガス漏れ
安物のフレアツールで加工し、フレア面が偏って真空が保持できませんでした。対策はクラッチ式の正規ツールを使い、加工後にフレア面を目視で確認すること。ここの数千円をケチると、ガス補充で1万円以上の出費になります。
失敗2:ドレン勾配の逆勾配で水漏れ
据付板を水平にしすぎて、逆にドレンが室内に滴りました。畳が一部シミになり、張り替えに1万円超。据付板はわずかに屋外側を下げるのが正解です。
失敗3:砂壁にプラグ留めで落下寸前
前述の通り、和室の砂壁に下地を効かせずビス留めし、据付板がぐらつきました。必ず木下地(柱・間柱)に効かせること。下地センサーは2,000円の安心料です。
失敗4:穴のパテ詰め不足で虫の侵入
外側のパテが甘く、翌年アリが侵入。内外ともしっかりパテで気密することと、化粧カバー周りのシーリングを怠らないこと。
失敗5:専用回路がないのに本体を先に買った
一番最初の物件で、コンセント形状を確認せず200V機を買ってしまい、壁を開けてから電源が合わないと判明。先に分電盤とコンセントを確認していれば防げました。順番を守るだけでタダで防げる失敗です。
和室へのエアコン取り付けは、配管・真空引きまでなら知識と道具があればDIY可能ですが、専用回路・コンセント増設は資格が必須です。境界線を正しく理解し、無理をしない範囲で取り組むのが、結局は一番安く確実に仕上げるコツだと、15年やってきて実感しています。








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